平素よりお世話になっております。柏木綾世です。
以前、ICL手術から2年が経った時点でのレビューを書きました。手術の内容や費用、ハロー・グレアの経過については、そちらにまとめております。
本日は、そこから完全に切り離した話をいたします。
育児です。
ICLのレビューは世の中に大量にありますが、「乳幼児がいる家庭で、視力矯正がどう効いたか」を書いたものを、私はほとんど見たことがありません。ですので、そこだけを書きます。
手術の話も費用の話も、本記事では繰り返しません。
そして最初に、一番重要なことを申し上げておきます。
私がICLを受けた一番の理由は、娘でした。
本記事でご確認いただけるのは、以下の5点です。
- なぜ「娘のため」が理由の1番目になったのか
- 手術のあとで効いてきた、予想していなかった効果(次女が生まれてからの話です)
- 暗い部屋で、ハロー・グレアは邪魔にならないのか(正直に書きます)
- 防災バッグから抜いたもの
- 悪かった点はあったのか
手術を受けた時点の状況
手術は2024年10月でした。
当時、長女は2歳。次女はまだ生まれておりません。つまり一人目の育児の真っ最中に受けた、ということになります。
そして今、次女が生まれ、二人の娘がいる状態で振り返っております。
受けた理由の1番目は、娘でした
これは正直に申し上げます。
「娘がいたから決断した」というのは、非常に大きかったです。 そして順番をつけるなら、おそらく1番目でした。
理由を分解すると、こうなります。
①お風呂で見えないのが、危ないと思った
これが一番でした。
子供をお風呂に入れるとき、私はメガネをかけたまま入っておりました。当然、曇ります。
慣れてくると外すこともありましたが、見えていない状態で子供を洗うのは、正直こわい。 ずっと不安を抱えながら入れておりました。
転ぶかもしれない。溺れるかもしれない。 そのときに見えていない、という状況が嫌でした。
②メガネを取られる、壊れる
子供は、親のメガネを取ります。
抱っこしていれば、親の顔は目の前です。一番手近にある、丸いものがメガネです。
③コンタクトで目が疲れて、頭痛がする
長時間つけていると、目が疲れ、頭痛につながることがありました。
長く遊ぶ日。夜も運転しなければならない日。 そういうときに、主力が裸眼でいい状態を作っておくことには、明確なメリットがあると考えました。
④朝の準備が、とにかく大変
仕事に行って、娘を保育園に連れて行く。この朝の準備が本当に大変です。
朝の時間を少しでも減らしたい。 これはヒゲ脱毛を始めた動機とまったく同じでした。私はどうやら、朝の数分を買うことにお金を払い続けているようです。
予想していなかった効き方:夜中のミルク
ここからが、本記事で一番お伝えしたい部分です。
ただし、先に断っておきます。これは手術を受けた理由ではありません。
手術を受けた2024年10月の時点で、長女はすでに2歳。夜中に起きてミルクを作る生活は、とうに終わっておりました。 そして次女は、まだ生まれておりません。
つまりこれは、手術のあとになって効いてきた話です。
正直に申し上げると、こういう効き方をするとは、まったく想定しておりませんでした。
我が家の夜間対応は、交代制です。
妻が眠る時間を確保するため、その間は私が起きているという形をとっております。上司から与えられた明確なミッションでございます。
その時間、私は何をしているか。
娘の様子を見ながら仕事をしたり、抱っこをしたり、ミルクを作ったりしています。
ミルクを作るのに、目が要ります
これは、経験しないと分からない部分かもしれません。
ミルクは、測ります。
粉の量を測る。そしてウォーターサーバーのお湯の量も測る。この2つを、暗い部屋で、眠い頭でやります。
目が見えなければ、できません。
長女が赤ちゃんだった頃は、メガネを探していました
長女の夜間対応をしていた頃、私はまだメガネでした。ICLを受けるより、ずっと前の話です。
家の何箇所にも、メガネを置いていました。 枕元にも置きました。それでも、夜中に起きたとき、まずメガネを探すところから始まるわけです。
そして——
自分で踏んで、壊したことがあります。
暗い部屋で、床に置いたメガネを踏む。やった方は分かると思います。
次女の今は、起きてすぐ動けます
パッと起きて、パッとミルクを作れる。 そして用事が済んだら、すぐ寝られる。
メガネを探す時間も、外して置く動作もありません。
同じことを、一人目と二人目で、条件を変えてやったことになります。狙って作った比較ではありませんが、差ははっきりしていました。
暗い部屋で、ハロー・グレアは邪魔にならないのか
ここは正直に書きます。
ICLで最もよく心配されるのが、光がにじんで見える現象(ハロー・グレア)です。夜間に強く出るとされています。
そして育児では、夜中に暗い部屋で動く場面が必ずあります。 ですので、当然これは論点になります。
私の場合、結論はこうです。
今はもう、まったく気になりません。
夜中に暗い部屋で電気をつけて手元を見る、という状況で、困ったことは一度もありません。
嘘ではありません。 悪い点があれば書くつもりでこの記事を始めましたが、ここに関しては本当にないのです。
※ただし、これは私個人の経過です。 見え方には個人差があり、術後の経過も人によって異なります。必ず医師の説明をお受けください。
「丸いものを掴みたくなる時期」があります
これは、子育て中の方には伝わると思います。
1歳が近づく頃から、丸いものを何でも掴みたくなる時期が来ます。
そして抱っこをしていれば、親のメガネは一番手近な丸いものです。
すぐに取られます。そして投げられます。
しかも、かなり痛い外され方をされます。耳やこめかみに引っかかったまま持っていかれるので、避けようがありません。
メガネをかけている親であれば、必ず経験があるはずです。
プール・海・お風呂
プールは、これから効いてきます
正直に申し上げると、手術を受けたのは、娘とプールに行くようになる前でした。ですので「メガネ時代の娘とのプール」との比較はできません。
ただ、自分ひとりのときの経験なら書けます。
スーパー銭湯、ホテルのプール。メガネがないと不安なので、濡れても大丈夫なメガネをかけて行っておりました。
これを娘といる状態でやることを想像していただきたいのです。外したりつけたり、置き忘れたり。 考えるだけで面倒です。
そして最近、娘が大きくなり、プールに行くようになりました。
度付きのゴーグルも、度付きのサングラスも、買う必要がありません。
これは地味ですが、確実に効いています。
公園は、そこまでではありません
走り回る子供を追いかける場面については、正直「メガネでもそこまで困らないだろう」と思います。
ただ、一定の不便さはあるとは思います。汗をかけばずれますので。
花粉症の方には、もう一つ理由があります
これは音声で話していて思い出したのですが、地味に大きな話です。
私は花粉症です。
つまり春先は、マスクをして、メガネもかけるという状態になります。
とにかく曇ります。
見えづらいのが、本当に嫌でした。 子供と外に出ている時間が長い季節に、視界が白くなるわけです。
なお花粉症については、現在舌下免疫療法を始めており、別記事に記録しております。私は、視界を確保するために二方向から手を打っているということになります。
防災バッグから、メガネを抜きました
これは考えたことのある方も多いのではないでしょうか。
地震などで、夜中に子供を連れて逃げる場面。
以前は、防災バッグにメガネとコンタクトを入れていました。 「メガネがない状態で子供を連れて逃げる」というのが、率直に言って怖かったからです。
今は、入れていません。
荷物が軽くなった、という話ではありません。 メガネの重さなど知れています。
問題はそこではなく、こちらです。
そもそも、防災バッグを取りに行けるとは限りません。
夜中に地震が来て、子供を抱えて外に出る。そのときバッグのある場所まで行けるかどうかは、状況次第です。
取りに行けなくても困らない。 意味があったのは、そこでした。
お金と時間の話
コンタクトに、年間いくら払っていたか
正確な記録は残っておりませんが、年間で数万円でした。5万円まではいかないくらいだと思います。
最後の方はワンデーに切り替えて、使うときだけ使うという形にしておりましたので、そこまで大きな金額にはなっておりません。
眼科に行く時間のほうが、問題でした
こちらのほうが厄介でした。
今はネットでも買えますが、度数が変わっていないか心配だったので、結局は眼科に行っておりました。
半日、潰れます。
子供がいると、この半日の外出そのものが難しいわけです。
1日あたり、10分
コンタクトの着脱にかかっていた時間は、1日10分程度だと思います。
大した時間ではありません。ですが、積み重なるとかなり大きくなります。
時間を買った感覚は、確かにあります。
悪かった点はあったか
育児という観点では、まったくありません。
強いて挙げるとすれば、手術直後の期間です。
術後1週間ほど、お風呂で目に水が入らないよう配慮する必要がありました。 子供をお風呂に入れる立場としては、多少やりにくさがありました。
ですが、1週間の話です。 そこだけ我慢すれば済むと思います。
子供が生まれる前の自分に、一言言えるなら
「もっと早く受けろ」です。
長女が生まれる前——一人目の育児が始まる前に受けられていたら、もっと良かったと思っています。
これから子供が生まれる方へ
先に受けられるなら、受けておいたほうがいいと思います。
ただし、勧めきれない理由も2つあります。正直に書きます。
①金銭面
安くありません。 これに尽きます。
ICLは自由診療で、公的医療保険の適用外です。費用は全額自己負担になります。
ただし、医療費控除の対象になります。 ここは検討時に必ず計算に入れてください。戻る金額は所得によって変わりますので、ご自身の条件でご確認ください。
②メガネがアイデンティティになっている方
メガネをおしゃれとして、あるいは自分らしさとして使っている方には、勧めにくいと思っています。
ただ——かけたいなら、度なしの伊達メガネをかければいいという話でもあります。
私自身は、そこにこだわりがありませんでした。むしろ「メガネだと似合わない服がある」という制約のほうが気になっていたくらいです。
最後に、細かいことを2つ
旅行のパッキングが楽になりました
メガネは、忘れます。
2ウィークを使っていた頃は、洗浄液も持って行く必要がありました。忘れれば現地で買うことになります。
急に実家に帰るときなども同じです。
この煩わしさが一切ないというのは、思っていた以上に快適です。
朝、起きてすぐ動けます
夜中の話と同じですが、朝も同様です。
起きた瞬間から、そのまま動けます。子供に起こされる生活では、これが毎日続きます。
まとめ
- ICLを受けた一番の理由は、娘でした(当時、長女は2歳)
- 動機の1番目は「お風呂で見えないのが危ない」
- 夜中のミルクは、粉とお湯を測ります。目が要ります
- ただしこれは手術を受けた理由ではなく、次女が生まれてから効いてきた想定外の効果でした
- 長女が赤ちゃんの頃は家の何箇所にもメガネを置き、自分で踏んで壊しました
- 暗い部屋でのハロー・グレアは、私の場合まったく気になりません
- 1歳前後、子供は親のメガネを取って投げます
- 度付きゴーグル・度付きサングラスを買う必要がありません
- 防災バッグにメガネを入れなくてよくなりました(取りに行けなくても困りません)
- コンタクトは年間5万円弱。それより眼科で潰れる半日が問題でした
- 悪かった点は術後1週間の入浴だけ
「視力が良くなりました」という話にすれば、きれいだったかもしれません。
ですが一番効いているのは、手術を決めたときには想定すらしていなかったことでした。
夜中にメガネを探さなくてよくなったこと。そして、防災バッグを取りに行けなくても困らなくなったこと。
どちらも、2024年10月の私は考えていませんでした。
こういうことは、やはり使い続けてみないと分かりません。
長々と失礼いたしました。またご報告いたします。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は自由診療であり、公的医療保険の適用外です。費用は全額自己負担となります。
本記事の内容は、筆者個人が実際に受けた施術に基づく感想です。
効果や経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
ICLには適応条件があり、すべての方が受けられるものではありません。
施術内容・料金・リスク・副作用については、必ず医療機関で医師の説明をお受けください。
医療費控除の取り扱いは、個々の状況により異なります。詳細は税務署または税理士にご確認ください。
記載の料金は執筆時点のものです。最新の情報は各クリニックの公式サイトをご確認ください。
