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平素よりお世話になっております。柏木綾世です。
本日は、私が2024年10月に受けたICL手術について、その後の経過をご報告いたします。
正確に申し上げますと、手術から1年10か月が経ちました。「2年後」と名乗るには2か月ほど足りないのですが、体験談の多くが術後数か月までで途切れてしまうため、この時点で一度まとめておきます。
結論から申し上げます。
後悔は、まったくしておりません。むしろ、もっと早くやればよかったと思っております。
ただ、これから受けられる方にお伝えしたいことが、いくつもございます。特に手術の時期については、私が身をもって学んだことがありますので、後半で詳しく書きます。
本記事でご確認いただけるのは、以下の5点です。
- 中学生から20年メガネだった私が、なぜ手術を決めたのか
- かかった費用の全部(56万円の内訳)
- 手術当日、実際に何が辛かったのか
- ハロー・グレアが、いつ気にならなくなったか
- 1年10か月経った今の見え方
数字はすべて、手元の領収書と通院記録から拾った実測値でございます。
なぜ、20年続けたメガネをやめたのか
私の手術前の視力は、正確な数値は控えておりませんが、0.0いくつという状態でした。
お風呂でメガネもコンタクトも外すと、人の顔が判別できません。 中学3年生のときからメガネとコンタクトを併用してまいりましたので、かれこれ20年ほどこの状態でした。
不便ではありました。ただ、20年も続けていると「そういうもの」として受け入れてしまうものです。
決定的だったのは、娘が生まれたことでした。
抱っこすると、メガネを取られる
これは、経験された方には深くうなずいていただけると思います。
娘を抱っこすると、高い確率でメガネを取られます。 痛いですし、投げられます。そのたびにヒヤヒヤしておりました。
そして、娘とお風呂に入ってメガネを外すと、私にはほとんど何も見えません。 小さい子どもと、何も見えない状態で入浴する。これは正直、危ないなと思っておりました。
営業職として、メガネにいくらかけるべきか問題
もう1つ、こちらは職業柄の話です。
私は見た目に強くこだわるほうではありません。ですが営業という仕事柄、お客様の前に立つことを考えると、あまり安っぽいフレームは掛けづらいという感覚がありました。
周りの先輩方も、それなりに良いフレームを使っています。すると、こう考えるようになります。
年収が上がると、掛けるべきメガネのフレームの値段も上がっていく。
半ば固定観念だとは思います。ただ、この感覚を持ったまま働き続ける限り、メガネへの支出は上がり続けてキリがないわけです。
コンタクトも同様です。毎日つけると目が疲れますし、朝の装着と夜の洗浄が面倒で、結局メガネの日が多くなる。それでいて、コンタクトを作りに眼科へ行く時間は毎年発生する。
この一切をやめられるなら、56万円は高くないのではないか。 そう考え始めました。
レーシックではなく、ICLを選んだ理由
当然、レーシックも調べました。費用はレーシックのほうが明らかに安いです。
それでもICLにしたのは、2つの理由からです。
1つは、私がドライアイ気味だったこと。 レーシックはドライアイが出やすいと言われており、もともと乾きやすい自分には向かないのではと考えました。
もう1つは、レーシックが不可逆だということです。 角膜を削る以上、元には戻せません。一方ICLはレンズを挿入する術式なので、理屈の上では取り出すことができます。
このあたりは自己判断せず、眼科で両方について相談しました。その上で、ドライアイであることと戻せることを重視して、ICLを選んでいます。
※どちらが優れているという話ではございません。適応は人によって異なりますので、必ず医師の診察を受けてご判断ください。
費用は、総額560,000円でした
金額のご報告です。
| 日付 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 2024/09/13 | 100,000円 | 手術契約金(検査の日に支払い) |
| 2024/10/18 | 460,000円 | 手術当日 |
| 560,000円 | 合計 |
レンズは乱視なしタイプを両眼に入れております。乱視ありのレンズは一般に高額になりますので、その分は含まれておりません。
そして、この56万円には手術前の検査から、術後の検診まですべてが含まれておりました。 追加費用は一切かかっていません。ヒゲ脱毛では追加費用が積み上がって痛い目を見ましたので、この点は正直ありがたかったです。
契約金10万円は、キャンセルすると戻りません
ここは、検討中の方にぜひ知っておいていただきたい点です。
手術前の検査を受けた日に、契約金として10万円を支払います。 そして同意書には、患者都合でキャンセルした場合、この10万円は返金されないと明記されています。
私の場合、検査が9月13日、手術が10月18日でした。この間、5週間あります。
つまり「10万円を払った状態で、5週間考える時間がある」ということです。私は迷いませんでしたが、迷う方はここで迷うのだろうと思います。契約金を払う前に、腹を決めておくのが良いかと存じます。
クリニックはどう選んだか
Web上で調べられる限りは調べました。症例数、実績、安心感。その上で最終的に効いた基準は、意外にも「家から通いやすいか」でした。
術後も通うからです。
私はあまり出社の多い働き方ではないため、会社との導線ではなく、自宅から近いところを選びました。結果的にこれは正解でした。術後は翌日・1週間後・2週間後・1か月後……と、思っていたより通います。
もう1つ決め手になったのは、カウンセリングでの説明の丁寧さです。「行ってみて違和感があればやめよう」と思って足を運びましたが、レーシックとの違いも含めて丁寧にご説明いただき、ここでお願いすることにしました。
なお、クリニック名は本記事では伏せさせていただきます。私に合ったというだけで、万人に合うかは分からないためです。
手術当日。本当に辛かったのは、手術そのものではありませんでした
ここが一番リアルにお伝えできる部分かと思います。
手術前、何が怖かったか
一番の不安は、意識がある状態で受けるという点でした。
全身麻酔ではありません。自分の意志で目を開け、「ここを見てください」という指示に従い続ける必要があります。事前にそう説明されており、それがとにかく怖かったです。
そして、これは結果的に良かったことなのですが——私の周りに、ICLを受けた人が一人もいませんでした。
つまり、誰の怖い話も聞かずに手術台に上がれたわけです。今にして思えば、これはかなり幸運でした。
痛みは、切るときではありませんでした
麻酔をしていますので、切開そのものはあまり痛くありません。
ただ、痛みとは別の辛さがあります。
まず、血が出てくるのが見えます。 そして刃をずっと見ていなければなりません。 痛みというより、視覚的な恐怖がずっと続きます。
そして、私にとって最も辛かったのはここでした。
切開のあとの消毒で、眼球をグググっと押される時間が、非常に長く続きます。
正直に申し上げて、「もうやめてくれ」と思いました。 痛いというより、耐えがたい圧迫感です。
手術後のほうが、辛かったです
手術自体は30分ほどで終わります。ですが本番はその後でした。
長時間圧迫された影響で、強い頭痛がやってきます。これも事前に説明を受けていた症状ではありますが、実際に来るとかなりこたえました。
私が通ったクリニックでは、その後1〜2時間、横になって休ませてもらえました。 これは本当にありがたかったです。
もし「終わりましたので、お帰りください」という運用だったら、見えづらい上に頭が痛い状態で外に放り出されることになります。かなり辛かったはずです。
クリニックを選ぶ際、術後に休める場所があるかは、確認しておく価値があると思います。
帰りはタクシーでした
その日のうちに、視力自体は回復していたと思います。ただ焦点が合わず、見え方がかなり不安定でした。
自転車に乗るのは完全に不可能な状態です。私はタクシーを呼んで帰りました。
事前の案内にも「車・バイク・自転車での来院はお控えください」と明記されていましたが、帰りも同様です。 遠方から通う予定の方は、帰りの手段を事前に考えておいてください。
ハロー・グレアは、1か月で気にならなくなりました
ICLで最も懸念されるのが、この症状かと思います。
念のためご説明しますと、ハロー・グレアとは、夜間に光源の周りに輪が見えたり、光がまぶしく感じられたりする現象です。
私が受け取った同意書にも、こう明記されておりました。
光がまぶしく感じられたり、見ている光の周りに光輪が見えることがある。多くの場合は一過性のもの。
つまり、私は説明を受けた上で手術に臨んでいます。 「聞いていなかった」という話ではありません。その前提で、実際どうだったかをご報告します。
私の場合の経過
最初の1週間。 はっきりとありました。夜空の月を見たとき、外を歩いていて街灯を見たとき、光の周りに輪が見えます。この状態で運転するのは少し怖いな、という感覚でした。
1か月ほど経ったころ。 気にならなくなりました。
現在(1年10か月後)。 夜間に「何かおかしいな」と感じることは、まったくありません。 光が輪のように見えることもなくなりました。
あくまで私のケースです。経過には個人差があり、同じようになるとは限りません。 ただ、「ずっと続くのではないか」と不安に思われている方には、少なくとも「1か月で気にならなくなった人間もいる」という一例としてお伝えできればと思います。
ドライアイには、なりませんでした
これは意外でした。
もともとドライアイ気味だったこともあり、術後の乾きを心配しておりました。ですがドライアイにはなっておりません。
むしろ、コンタクトを使っていた時期のほうが、乾きは気になっていました。 今のほうが快適です。
1年10か月経った、今の見え方
視力の推移をご報告します。
手術直後は、見えすぎるほどでした。 2.0近くあったと記憶しています。
現在は1.5付近で落ち着いています。 下がったと言えば下がったのですが、日常生活で不便を感じる場面は一切ありません。
1年後と2年後を比べても、見え方に体感できる変化はありません。
なお、術後の検診は翌日・1週間後・2週間後・1か月後・2か月後・6か月後と通いましたが、2025年4月を最後に通院しておりません。 経過が安定しているためです。
【最重要】ICLは、夏に受けないほうがいいです
今から受ける方に、たった1つだけお伝えできるとしたら、これを選びます。
術後4日間、顔と頭を洗えません。そして1週間、保護メガネを外せません。
目に水が入ってはいけないためです。私の場合、こういう制限がありました。
| いつから | 何ができるか |
|---|---|
| 当日 | 首から下の入浴のみ |
| 3日後 | 飲酒 |
| 4日後 | 洗顔・洗髪 |
| 1週間後 | 軽い運動 |
| 1か月後 | 水泳 |
加えて、術後1週間はゴーグル型の保護メガネを装着し続けます。 日中も、就寝時もです。目をこすってしまわないためです。
つまり——
汗をかいても、顔も頭も洗えない状態が4日間続きます。
私は10月に手術を受けました。それでも汗をかいて気になりました。 これが真夏だったらどうなっていたか、想像に難くありません。
手術の時期は、真剣に考えたほうがいいです。 私は10月にしたのは偶然でしたが、結果的に賢明でした。
洗えない期間、どうしていたか
正直にご報告します。
洗顔は、シートで済ませました。
洗髪は、妻に頼みました。 美容院のように上を向いた状態で、目に水が入らないよう洗ってもらいました。これは一人暮らしの方には難しいかもしれません。協力してくれる人がいるかどうかも、時期と同じくらい考えておく価値があります。
保護メガネで、仕事はどうしたか
これもよく聞かれそうな点なので書いておきます。
普通に出社し、普通に仕事をしました。
ゴーグルは、なるべく縁が目立たないものを選びました。とはいえ人目にはつきますので、お客様や同僚に「どうしたんですか」と突っ込まれることは何度もありました。
私はそれを、会話のネタにしていました。 隠そうとすると気まずくなりますが、「実は目の手術をしまして」と自分から言ってしまえば、大抵は面白がってもらえます。営業という仕事柄、話題が増えるのはむしろ好都合でした。
育児中の親にとっての、ICL
ここは、私が実際に恩恵を感じている部分です。
メガネを探さなくてよくなりました。 夜中に子どもが泣いたとき、まずメガネを探すという工程がなくなりました。
抱っこ中にメガネを取られなくなりました。 これは地味ですが、毎日のことです。
お風呂とプールが変わりました。 私の父も目が悪く、サングラスも水中メガネも、すべて度付きで作っていました。それが当たり前だと思っていたのですが、私はもう度なしで済みます。 子どもが大きくなって大浴場やプールに行く機会が増えたとき、周りの方がコンタクトを気にしているのを見ると、素直に「楽だな」と感じます。
旅行の荷物が減りました。 メガネ、コンタクト、洗浄液、予備。これらを一切持ちません。
そして意外だったのが、これです。
「若くなったね」と言われるようになりました。
長女が生まれたときと、次女が生まれたときで、似たような構図の写真を撮っています。それを見た人から、そう言われることが何度かありました。
もちろん他にも努力していることはありますので、ICLだけが理由ではないと思います。ただ、メガネがなくなったことは、確実に一因だと感じています。
想定外だったこと
良い意味でも悪い意味でも、想定外だったことが1つあります。
やっている人が、思っていたより圧倒的に少ないことです。
私が「ICLを受けた」と話すと、返ってくる反応のほとんどが「怖い」です。もっと普及していると思っていたのですが、実際に受けた人には今もほとんど会いません。
そして皮肉なことに、私が受けられたのは、周りに経験者がいなかったからかもしれません。 怖い話を聞いていたら、踏み切れなかった可能性があります。
これから受ける方へ
私からお伝えできるのは、この3点です。
1. 手術当日は、1日空けてください
手術は30分ほどですが、その後の頭痛と、休憩の時間があります。「終わったらそのまま出社」は現実的ではありません。 帰りの交通手段も含めて、余裕を持って計画してください。
2. 時期は、夏を避けてください
繰り返しになりますが、術後4日間は顔も頭も洗えません。 汗をかく季節は避けるのが賢明です。そして、洗髪を手伝ってくれる人がいるかも確認しておいてください。
3. 契約金を払う前に、腹を決めてください
検査の日に10万円を払い、そこから手術まで数週間あります。キャンセルしても、この10万円は戻りません。
まとめ
- 総額560,000円。1年10か月経って、後悔はまったくありません
- ハロー・グレアは最初の1週間はありましたが、私の場合は1か月ほどで気にならなくなりました
- ドライアイにはならず、むしろコンタクト時代より快適です
- 視力は術直後2.0近く → 現在1.5付近で安定しています
- 辛いのは手術よりその後の頭痛と、洗えない4日間です
- 時期は夏を避けてください。 これが最大のアドバイスです
20年間メガネと付き合ってきて、今それがない生活を送っています。朝の準備も、寝る前も、旅行の荷物も変わりました。あの1日の辛さと引き換えにするには、十分すぎるリターンだったというのが、1年10か月経った今の結論です。
なお、ICLには適応の可否があり、誰でも受けられるわけではありません。まずは適応検査で「自分が受けられる目なのか」を確認するところからになります。私も、そこから始めました。
長々と失礼いたしました。またご報告いたします。
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