バージンロードを歩かせてもらえない父親になりたくない。35歳営業マン、娘のために「半年後」を記録する理由。

平素よりお世話になっております。柏木 綺世(かしわぎ あやせ)と申します。 社会人になって以来、ずっと営業の現場で生きてきました。 なぜ今、こういう場所を作ろうと思ったのか。少し長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。

1. 披露宴の片隅で見た「未来の自分」

娘が生まれた日のことは、今でも鮮明に覚えています。 不妊治療と流産という、長くて暗い時期を妻とともに過ごしてきました。そのトンネルをようやく抜けて、初めて抱き上げたあの温もり。あれほど仕事一色だった私が、その日だけは、仕事のことを一切考えなかった。それくらい、娘の存在は私にとって別格でした。 ……ただ、困ったことに。そのまま数日が経つと、営業マンとしての悪い癖がむくりと顔を出してきました。 「この案件のゴールはどこか」「想定されるリスクシナリオは」 子育てに向かってシミュレーションを始める自分に気づいたとき、さすがに苦笑しました。職業病というのは、なかなか治らないものです。 そのシミュレーションの中で、ふと浮かんできたのが、これまで参列してきた結婚式での記憶でした。 バージンロードを一緒に歩かせてもらえなかったお父様。花嫁の手紙で、一度も名前の出てこなかったお父様。プレゼント贈呈の場面で、誰からも視線を向けられていなかったお父様。出席自体が叶わなかった、というケースまで。 家族それぞれに事情があることはわかっています。ただ、一人の父親として見たとき、素直に怖かった。「これ、10年後の自分かもしれない」と。 娘が思春期に親を煩わしく感じる時期は、たぶん来ます。それは仕方ない。でも、彼女が大人になったとき、お互いに一人の人間として話せる間柄でいたい。「大好き」は望みすぎかもしれないけれど、「ありがとう」くらいは言い合えるような関係で。 我が家は共働きで娘を育てていく選択をしました。妻と一緒に、娘の成長に合わせて、私自身もアップデートし続けていく必要がある。それが、私が自分磨きを始めた、一番正直な理由です。

2. 「選ばれる」側だからこそ、「選ぶ」基準を甘くしたくない

営業の仕事の本質は、突き詰めれば「選んでもらうこと」だと思っています。お客様に納得して選んでいただくには、相手が何を求めていて、何を不安に感じているかを整理して、正直に向き合うしかない。 その経験が、私が買い手側に回ったときの行動にも染み込んでいます。 新しいサービスを検討するとき、私はまず1社目の情報をじっくり読み込みます。そこで業界の相場感や「何を軸に比べるか」を自分なりに整理してから、2社目以降を見ていく。感情で流されないための、自分なりのクセです。 こういう検討プロセスを友人に話すと、意外なほど喜ばれることがありました。ただ、そのとき気をつけていることがあって、私の正解は、友人の正解とは違うかもしれない、という前提を外さないことです。 だから「私がこの点を重視した理由」と「あなたの場合にはこの視点が合うかもしれない」は、分けて話すようにしています。この切り分けがあると、相手も自分の価値観で判断できるので、後になって「やっぱり違った」という話になりにくい。 それと、失敗も隠さずに話すようにしています。メリットだけ並べた情報は、正直あまり信用していません。リスクや懸念点まで共有して初めて、お互いが納得して次の話に進める。営業の現場で身についたその感覚を、このブログでも大切にしようと思っています。

3. なぜ「半年後」なのか

口コミを調べているとき、ふと立ち止まることがあります。「これ、本当に信頼できる情報なのか」と。 違和感の正体はたぶん、多くのレビューが「買ったばかりのタイミング」で書かれていることです。飲食店の感想ならそれでもいいかもしれない。でも、毎日使い続けるものを選ぶとき、最初の高揚感だけで書かれた評価を基準にするのは、少し危うい気がしています。 営業の仕事で一つ学んだとすれば、「売って終わり」は本来のビジネスではない、ということです。導入後のフォローを通じて、長期的な満足に責任を持つ。そのスタンスを、このブログでも持ちたい。 だから、ここでは一つの目安として「半年後」のレビューを軸に置くことにしました。半年間使い続けているものは、生活に溶け込んで、本当に手放せなくなっているものが多いからです。 「半年経ってみて、実際どうだったか」 この一歩踏み込んだ視点が、同じように納得感のある選択をしたいと思っている誰かの、小さな参考になれば、と思っています。

4. 男性の立場から語る、妊活と自分磨きのこと

普段の私といえば、休日は娘と漫画を読むか、プロ野球を観るか、そのくらいの地味な生活をしています。そんな人間がなぜ、こういうことを書こうと思ったのか。 妊活の時期、インターネットを調べながら、言葉にならない限界を感じていました。 情報の大半は、女性の立場で書かれています。妻をフォローすることが最優先なのは言うまでもありませんが、私自身の不安、夫としての不安を解消できる場所が、どこを探してもなかった。 「男なんだから、黙って支えろ」という空気は、わかります。わかるんですが、だからこそ、男性が一人でこっそり確認できる場所があっても良いのではないか、とずっと思っていました。 メンズ美容についても、同じです。情報がオープンになってきた一方で、私が求めていたのは「モテる」ための派手な情報ではなくて、もっと現実的な、基準を下げたところにある話でした。 動機は地味です。「娘に嫌われたくない」、ただそれだけで。外見やニオイが原因で「パパと一緒に歩きたくない」と思われる未来を、少しでも遠ざけたい。娘が大人になったとき、清潔感のある父親として笑って思い出を話せる、その程度の水準を保ちたい。 私はまだ、理想の父親には程遠い状態です。でも、その途中を等身大に書いていくことで、かつての自分と同じように行き場のない不安を抱えている誰かの役に立てるなら、これほど嬉しいことはありません。

5. 娘の結婚式で「隣」を歩くための、20年計画

最後にもう一つ、正直に書いておきたいことがあります。 自分への焦りです。 AIが急速に進化している中で、自分固有の経験や思考を積み上げていかないと、「人間としての価値」が薄れていくんじゃないかという感覚が、ぬぐえない。娘が大きくなったとき、「パパはこうして自分の価値を作ってきた」と言える存在でいたい。 それと、10年以上組織の中で営業を続けてきて、ふと「これは誰の幸せに繋がっているんだろう」と自問する瞬間が増えてきました。 だから、資本主義の論理から少し外れたところで、純粋に「誰かの役に立つ」を作っていきたい。その手応えを、このブログを通じて少しずつ掴んでいけたらと思っています。 娘が二十歳になったとき、堂々と隣を歩けるように。 20年という時間を見据えながら、まずはこの「半年後の記録」から、一つずつ積み上げていこうと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

柏木綾世

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